年末恒例のM-1グランプリ。今年も面白かった。一晩で人生が変わるよねって話をしながら、もちろん積み上げてきたものがあるからの栄光ではあるのだけれども、面白いシステムだなと思った。なかなか一晩でいろんなアテンションが集まるのっていうのはなかなかない。オリンピックの個人競技とかなどは近いのかもしれないが。。
M-1の注目度は上がってきた?
一時期のM-1はあんまり見ていなかったけど(休止していたのもあったとはおもうが)、最近また盛り上がりを見せていると思う。それはYouTuberなどのメディアシフトにおいて2010-2017年ほどはテレビ離れもあったとは思うが、逆に霜降りなど含めてYouTuberやメディアをうまくつかいこなしていく芸人が増え、SNSが浸透した結果リアルタイムに感想を共有できあえるこういった賞レースとの相性も良くなっていった結果ではないかと思う。
M-1というシステムはアテンションを加速させ、社会の老朽化を防ぐかもしれない
このM-1を見ながら、このシステムは社会の老朽化を防ぐ可能性があるかもしれないなと思えた。一晩にして実力があると思われる、若手(年齢的な意味
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VCという仕事を今流行っている限り未来に対して投資をしていくことが一般的である。どういった未来を創造したいのか、どういった未来がくると考えているのかについて常に問われるし、考える仕事ではあると思っている。
そのためこういった本はとりあえず手が伸びてしまう。もちろんこういう予想本系がどのぐらい精緻化というと判断に難しい場合も多いが、この本は突拍子もないことを書いているわけではなく信頼ができる。なのでおもしろ本ではない、マクロデータと現実的に起こりうる未来について書かれている。
こういった本を読む際に思うのが日本というテーマにおいてはあまり扱われないことだ。あまり日本の未来についてそこまで世界が真剣に考えてない、考える意味がないと思われている可能性が高い。
今回の本においても日本においては、後ろ向きな豊かな国。ということが徹底として書かれている。移民の問題についてはこの本の一つのテーマだが、日本においては移民はほとんど受け入れられていない。その上出生率も下がってきているので、基本的には高齢者が多い沈みゆく国家であるという印象で書かれて
思想が世界を構築する
時代には思想が必要。その時代をとりまく思想がなにか、もしくは思想を創っていくことはビジネスを行うにも投資をするにも重要だと思う。それが昔は宗教が中心だった時代もあれば、主義が中心だった時代もある。
VCとして働いている中でも世界がどのように向かっていけばいいのか、どの方向性に向かっているのかというのは常に気にしている。各論でいえばなんのデバイス・プラットフォームが伸びているのか・なぜ伸びているのかに始まり、大きな論点でいえば今の世界において何が善なのか・なぜそれが善だと考えられているのかなどは考えなければならないと思う。なぜならマクロに逆らった行為が普及することはないと考えているからだ。
そのような流れはどのようにできるのだろうかと思い考えたのが、ナラティブというキーワードでそれは下記ブログで言語化しているので、もしご興味あれば見ていただきたい。
#18 ナラティブだけが人を動かすスタートアップはなぜナラティブを紡ぐのかwww.wha2come.xyz
Web3とマルクスの思想の類似点
そして今の時代を考える思想においてはもう少しこのブログなどで
ANRIというVCで未上場のスタートアップに投資をしている。投資というのは、意思決定をすることこそが最大の仕事。意思決定とは、どの企業に投資をするかを選ぶということ。選ぶ際にはある程度の判断項目を頭に置いて考えるのが共通認識となっており、それを元に起業家はピッチスライドを構築していく。そして投資家はその基準を考えながら議論、判断をし投資をする。
例えばその項目においては、もちろん事業内容や起業家からTAMやMOATや事業計画など様々な項目がある。大体のベンチャーキャピタルというのはその①共通認識と、②ファンドの独自の項目に従って、投資メモを作成しメモをベースに投資の意思決定に進んでいくことが普通だ(例外はもちろんある)
例を上げるとするならば、名門のSequoiaのようなところは下記のようなものはビジネスプラン・ピッチには入れてほしいというのは提示してくれている。他にもピッチやVC investment memoなので検索などいただくと多くのサンプルは落ちているはずだ。
Writing a Business Planarticles.sequoiacap.com
会社の目的:こ
結構自分はエンタメが好きなほうではあるが、雑食である。そんな中でもイマーシブなコンテンツというものが最近流行ってきている。わかりやすいニュースとしては、USJやとしまえんなどのエンターテイメントの施設のマーケティングを手掛けてきた会社がビーナスフォートの跡地を活用しイマーシブ・フォート東京というプロジェクトを立ち上げたのが印象深い。
今回はそのようなイマーシブ体験とはどういうもので、なぜいま着目されているかについて考えてみたいと思う。
イマーシブ体験とは何なのか?
イマーシブという言葉がよく使われていたのはVRなどのようなデバイスであったように当初は思っている。immersiveは直訳すると、”没入感”である。なので例えばVRはまさにイマーシブな体験であると言えよう。ゴーグルをかぶることによって、その世界に入ることができるからだ。
そのようなイマーシブさというのがどんどん派生していき、その世界に没入したように思えたりするような体験のコンテンツのことをイマーシブコンテンツと呼ぶようになってきているのではないかと思う。例えば前述したイマーシブ・フォート東京の説明文には下記のような