ZIRPの時代
ZIRPという言葉をご存知だろうか。Zero Interest Phenomenon(ゼロ金利現象)/Zero Interest Policy(ゼロ金利政策)という言葉で、自分も経済雑誌を読んでいるときに見て、なんだそれはと目に止まって調べてみた。
ZIRPは「zero interest rate phenomenon(ゼロ金利現象)」の略語で、長年、手厚い福利厚生、高給、安定の代名詞だったテック業界の激変を表す言葉として最近、頻繁に登場している。
(大手テック社員に広がる新用語「ZIRP」とは? 高給、手厚い福利厚生…満ち足りていた業界を雇用不安が襲う)
日本だとそこまでのこの言葉自体の広がっているかというとそうでもない気がしているが、先に金利が上がったアメリカだと、
スタートアップ vs スモビジ
昨今よくX上などではスモビジが・・スタートアップが・・のような話題がよくでている。それを見ながら考えたことについて書いてみたい。そもそもスタートアップとはっていう定義も実は曖昧。急成長を目指すものやJカーブを掘るものだみたいな議論はあるが、自分も過去の#45 ”スタートアップ”とはどの企業を指すのか という記事で、そのあたりの問いについて考えてみたので、もしお時間あれば読んでほしい。
このような議論が活発なのは、この5年ほどで一気にスタートアップという言葉・概念についての民主化が行われており(昔はベンチャーだった気もするが)、起業したり挑戦することが多くなってきたことが影響しているのではないか。その結果その事業がスタートアップなのか、スモールビジネスなのかということについて問われることが多くなってきたのだと理解している。
いわば起業やスタートアップが身近になった結果、すべての起業がスタートアップであるべきだみたいにうつるものに対しての一種の反発・反動のように思える。その中にはVCへの悪評も含めて、VCから調達しなくても良い事業を作れる、スタートアッ
スタートアップの盛り上がり
日本においてはスタートアップ5カ年計画などを出したりしており、またいろいろなイベントが起こりスタートアップというのは言葉はこの10年間ぐらいで一気に市民権を得た。
下記図表ののように、様々なステージの支援に向けたものは整っていっているように思えるし、昨今課題であるM&Aやセカンダリーなどについても提言として重点があたっている。このような提言をしただいている関係者の皆様に感謝。
“スタートアップ”を増やすということ
そういった中で、”スタートアップ”とは何なのか?みたいなことを問い直したほうが良いのでは?という議論は以前下記記事などで考えてみた。スタートアップという言葉の解釈は広がっている。
VCという今働いている立場からすると、大きな時価総額をつくる会社ができることが仕事としてのリターン・義務に大きく関係するため、どうしてもそういったユニコーンとよばれる(もはや円安で定義上は1600億円ほどになりさらに実現が遠退いた存在ではあるが・・)ものになる”スタートアップ”を創らなければという意志が強い。
ただどういう解釈であろうと、スタートアップ企業を増や
自分の今の仕事はVenture capital業務として、スタートアップに投資をする仕事をしている。現状はEquityによる出資のみで、Valuationをつけて、第三者割当増資で株を買うことが一番多い。そしてビジネスの基本で、安いときに買って、高くなったときに売るということをするのがVenture capitalで働いている自分の職務だ。
スタートアップとは?
そうした活動をするときに、都度考えることがある。”スタートアップ”とは何なのか?と。スタートアップ企業に出資をすることが仕事だが、そのスタートアップというのは定義が曖昧であると。自分が10年以上前に、知った時はたしかベンチャー企業だったはずである。それがいつのまにかスタートアップやSUなどと略されるようになっていった。
もちろん聞かれたら応えることはできる、急成長する企業だ!とか、Jカーブを掘ることが求められている事業だということは言える。
しかし最近感じているのはこのスタートアップという言葉のゆらぎが大きくなっている。しかし結論から言うとゆらぎは良いことであると思うが、今回はこの記事でスタートアップとは何なのか?/
毎年1月にその年にどういう投資領域が注目されるのだろうかということを書いているのだけれども、それもマンネリ化してきたなと思うと同時にふわっと領域っぽく書いても、あんまりおもしろくないなと思いました。
なので、今年は実験的に2024年はこういう領域の会社/こういう問いをもって取り組む会社に投資をしたいっていうテーマで書いてみます。タイトルからわかるように、Ycomのオマージュです。
なので、自分が投資をもうしているトレンドなどは省いたりしているかつ、2024年中は、投資したい領域が増えたら、記事のアップデートしていく感じの運用にしてみようかなと思ったり、思わなかったり。(しなかったらすみません)
ただ実際に投資に至る場合は自分の机上の空論を超えてくる企業だったりするので、全然あくまでこういうところに興味あるんだぐらいのエンタメとして読んでいただければ幸いです。
減速すべき分野への投資:政府や補助金と上手く付き合って産業を立ち上げられないか
今の世の中は①加速していく/加速をせざるない領域と、②減速していかないといけない領域があると思う。(個人的には)
例えばテクノロジー全般は正