起業テーマ

日本なりのDefensetechはどの領域に必要か

Big issueの1つ治安/国防 前回記事でスタートアップ/VCが解くことができるIssue/課題が大きくなってきているのではないかということは記載した。下記図のように、よりファンドサイズなどスタートアップに流れるお金の総量が増えることによって、解決できうるIssueが10年前と比較すると大きくなってきているというのはわかりやすいであろう。 そういって拡張していった投資のスコープにおいてDefensetechのような領域というは特にUS中心に盛り上がりを見せている。そうした広義のDefenseについて今回はUSのスタートアップを取り上げながら現状と、投資スコープが日本であるならばどういうものがあるのかについて考えてみたい。 一方、少しテーマとしては物騒というか扱いずらいテーマでは正直あるし、実際に自分が投資をするとしてもここからは倫理というか自分の思想やファンドの思想が投資を通して突きつけられる感もある。そこまで自分もこのテーマに対してまだ思想は固められていない。一旦①課題としては大きくなってきている、②USでは産業として盛り上がりを見せている。というてん点は自分でも納得してい

スタートアップ/VCが解きうるIssueの拡張

テーマ不在感 この数年言われてきているが、投資テーマ・起業テーマということが減ってきているとされている。もちろんCryptoやAIのような技術革新は進んでいたりするし、例えば普段使うサービスという点においてもライブ配信や、ショート動画など日々接するものの変化はあるので、変化がないわけではないしテーマがないわけではない。 ただ目に見えてて大きなテーマというのは少し減ってきているように感じる。以前Speculative thinkingというテーマで記事をかいたように、課題解決がスタートアップや起業の基本とされてきたが、そういう時代でもないのではないかというのは記事で書いた。 #42 ロジカルシンキングの限界とスペキュラティヴシンキングの可能性 ~ユニコーン企業を生む問い~ペインポイントのオルタナティヴはあるのかWhat's To Comeナカジnakajish 需要創出は一つ大きなテーマではあるだろうなとおもうので、それはまたどこかでより言語化したいとはおもっているが、今回その課題についてもVCが取り扱う課題についての拡張があったのではないかと思っていてそれについて書いてみたい

最近の興味ある投資領域についての雑記 / 日本流グローバル

投資の仕事と考えること 自分の仕事としてはいろいろこうやって文章を書いてはいるが、投資をするのが仕事で別にこの書いていることは仕事ではない。いや厳密にいえば仕事の一つではあるが、センターピンがあるわけではない。大体土日や、夜とかに書いていることが多いのでまあ趣味や享楽さに近いものである。 ということで自分の本職としては良い起業家を見つけて、投資をし、支援をする。もうそれだけではある。(もちろんファンドレイズなどその他も多くあるが省略)それ以外の活動は書いたりイベントでたり、飲み会に行ったりなどは、すべては良い起業家を見つけて、投資判断をし、支援をして、入れたお金よりも多くのお金をリターンとしてお戻しするためのものである この文章ももちろん自分の知りたいことや、考えていることの言語化の一助として書いてきており、どこかで投資方針に対しての自分の思考整理のためや、投資テーマ発見のためにやっているものでもある。 Subscribed VCが投資仮説を持つ意味 VCとして仕事をはじめたときぐらいから、毎年なるべく注目投資領域ということを書いてきた。この仕事を続ける限りはなんとなく年始

D2Cな世界がもたらした功罪

D2Cという文脈 D2Cという言葉が流行ったのはいつぐらいだろうか。Direct-to-Consumerの略で、メーカーがそのまま流通業者などを介さずに、顧客に届けることができるようになってきた。基本的にはインターネットなどの仕組みなどによって、中間をできだけなくしていくことができ効率化できるという文脈の上にあったものであった。 D2Cブランド勃興 その中で、スタートアップへの投資テーマ・起業テーマの拡張として語られはじめた。D2Cという流通の変化をきっかけとした、隙間ブランドの立ち上げや、インターネット上にブランドの重心をおいた新しいDNVB(Digital Native Vertical Brand)のようなものであった。 海外でいうとGlossierや、Casperなどがその走りだったように思える。広義でいうとA24なども個人的にはDNVBっぽいなと考えている。 日本においても今でもそうだが、そのDNVB的なブランドの立ち上がりは多くでてきたことは実感している。4年前ほどのビック投資テーマの1つだった。ここでその投資テーマがどういうものだったのかを論じるつもりはないが、I

第一原理から考える起業アイデアが世の中を大きく変える

昔から”考える”という行為自体がどういうことかについて”考えていた”。 きっかけとまではいかないが、”ちゃんと考えて発言しろよ”って昔の上司から言われたことが深く残っている。”考える”ってなんだろう?とそのとき改めて思えた。大学時代に読んで今でも読み返す、イシューからはじめよや、はじめて考えるときのようになどは名著だが、なかなか考えるという行為は奥深いなと思うし、難しいことだと今でも思うし、結論がでてはいない。 考え方の切り口 そうしてスタートアップやVCの仕事をするようになり、起業アイデアやその起業アイデアが受け入れられるのか・また成長仮説があたっているのかどうかをより考えないといけないことが増えてきた。そしてまだまだ歴としては浅いが数年間いろいろな起業アイデアや、考え方と出会わせていただいた。その中で、自分なりの言語で再記述してみたいと思って何本か考え方についての記事を書いてきた。 #18 ナラティブだけが人を動かす や、#46 AI時代におけるセンスの必要性について や、#42 ロジカルシンキングの限界とスペキュラティヴシンキングの可能性 ~ユニコーン企業を生む問い~