起業テーマ

「それ、ChatGPT(スプレッドシート)でいいんじゃない?」

今回は日々ChatGPTなどのようなプラットフォームAIサービスとあえてここで呼ぶと、そういったサービスをほぼ毎日利用しながら生活しながら、起業テーマについて考えていたことについて書いてみたいと思う。そのきっかけは、ChatGPTのようなプラットフォームAIはいわば、エクセル・スプレッドシートみたいだなということを考えたからである。そのようなアナロジーで物事を見ることによって、起業テーマの選定に活かせることができないかとざっくり考えたことを言語化してみる。 ChatGPT≒スプレッドシート説 生成系AIの素晴らしさはもう何度もいろんな記事で紹介されているので、ほとんど省略するがさまざまん生活の仕方を変えていっている。自分がVCになって7年ぐらい経つがこれまでで一番の変化を正直感じている。期待度で言うとweb3も相当なものではあったが、実際に自分の日々の全ての生活においての変化という意味においてはやはり今回の変化は自分の中では相応無ことだなと思う。 余談だけれども、1週間ちょっとほど旅をしようと思って、ほとんど予定を決めずにヨーロッパに久しぶりに行ったのだけれども、ChatGPT

AI時代においては、CWO(Chief Workflow Officer)という役職がでてくるかもしれないと思った話

AIの進化と「Operator」の登場が示す未来 本日、OpenAIが発表した「Operator」の発表をみていた。これは、クラウド上でリモートブラウザを操作し、ユーザーが与えたタスクを自動で処理するエージェントである。いま流行り言葉でもあるAI-Agentの文脈・ナラティブのひとつだ。 飲食店の予約やネット通販、チケット購入など、私たちの生活に直結する作業をAIが代行する。特筆すべきは、この機能がAPIではなく画面操作を通じて動作する点だ。AIが単なる情報処理を超え、人間の代わりに“働く”時代が現実味をより帯びてきた。 https://openai.com/index/introducing-operator/ このような技術の進化を見ると、AIが単なるツールではなく、企業のワークフローに深く組み込まれる時代が近づいていることを感じる。ここで重要になるのは、AIをどう使うかではなく、AIを前提にした新しいワークフローをどうデザインするかという視点だ。DX(

2025年の投資注目領域

自分の中でのペースメーキングとしても、2019年から毎年書き続けている注目領域。毎年だが1年のテーマはあまり変化しないので、3年ぐらいの予想が変化の幅としては面白いんじゃないかなとは思ってはいる。一方で見返すとこの年はDXのことを考えていたなとか、Web3.0一色じゃないかとかその年の雰囲気や空気を自分も見返せるので今年も書いてみる。過去作は。2019年、2020年、2021年、2022年、2023年、2024年。もう7年目。 前向きなことを書きたいが、2025年は世界的には不穏な空気が漂っている気がしている。その課題感で投資注目領域もでてくるが、世界としては良い方向性に向かっているのかは不安である。 個人的には2025年は下記あたりがトレンドとしてありそう。 ①脅威の拡大に対する対抗 ②AIの社会実装 ③コロナからの反動の対応 治安維持・防犯tech系 社会としては好ましくはないとはおもいつつ、ネオリベラリズムの結果の経済格差の時代に今は生きてしまっている。そのような時代背景もあるが闇バイト・トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)というものが去年に出てきてしまった。 202

AIの起業はハードウェアを創ることから参入しても良いかもしれない

AIという投資/起業テーマにどう立ち向かうか AIは今の2020年代の大トレンドであろう。いや機械学習的な意味においても含めるとずっとトレンドであるといっても過言ではない。全てがこのAI時代に対しての準備だったのではないかと思えるぐらい、下準備が進んできた。インターネットという情報の海にデータ化がされたものがこの十数年爆発的に増え、それを養分にAIというものがデータをどんどん学習することによって、今の生成AIのトレンドまで到達してきた。 一方でAIの進化が早すぎるかつLLMに近いところへの投資以外は、LLMの進化によってすぐに陳腐化する可能性がある領域であるように感じている。そのような環境の中で、USなどのOpenAIやAnthropicなどのようなLLM開発企業が巨額のお金を集めている。そこに対しての投資は理解できる。日本でいうとSakanaAIなどにお金が集まるのも理解できる(Sakanaが日本企業かという疑問はある。) つまりAIのアプリケーションレイヤーというか、ソリューションに近い領域は3ヶ月後には他の解決方法ある!ということになる可能性が現状ではある。そのため例えばコ

日本なりのDefensetechはどの領域に必要か

Big issueの1つ治安/国防 前回記事でスタートアップ/VCが解くことができるIssue/課題が大きくなってきているのではないかということは記載した。下記図のように、よりファンドサイズなどスタートアップに流れるお金の総量が増えることによって、解決できうるIssueが10年前と比較すると大きくなってきているというのはわかりやすいであろう。 そういって拡張していった投資のスコープにおいてDefensetechのような領域というは特にUS中心に盛り上がりを見せている。そうした広義のDefenseについて今回はUSのスタートアップを取り上げながら現状と、投資スコープが日本であるならばどういうものがあるのかについて考えてみたい。 一方、少しテーマとしては物騒というか扱いずらいテーマでは正直あるし、実際に自分が投資をするとしてもここからは倫理というか自分の思想やファンドの思想が投資を通して突きつけられる感もある。そこまで自分もこのテーマに対してまだ思想は固められていない。一旦①課題としては大きくなってきている、②USでは産業として盛り上がりを見せている。というてん点は自分でも納得してい