2022年読んだ本
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2022年に読んだ本の記録。特におすすめは☆してます
いまやっているベンチャーキャピタルという仕事は"問う仕事"であり"聴く仕事"だなと思うことが多く、本屋で手にとった勢いで買って読んでみた。カウンセラーの立場から聴くコツを書いてあって実践できるものもあるなと思った。沈黙が大事ということと、焚き火が最高ということを学んだw
この下の三位一体の経営と同じくみさき投資をつくられた、中神 康議さんの本。経営書としては本当に絶対読んだほうがいいことしか書いてない。長期的に成長していける会社とは、起業家・経営者に求められる考え方とはっていうヒントが詰まった本
資本コスト含めて投下資本に対する意識をあげていかないと成長でなく膨張している企業になるっていうのは目からウロコだった。また参入障壁でありEconomic moatに関しての記載も今まで読んできた本の中で一番わかりやすく納得した。その障壁のために呆れるほどのコストをかけるべきで、これは未上場でEquityで調達できる強さがあるし、そこを意識した資本投下をしていくべきだと改めて思えた。
日本語タイトルは良くないが、富編・知識編・健康編の3冊に別れているのをざっくり読んだ。富編において多くのVCがでてきて参考人あることが多かった。ポッドキャストのインタビューの文章化らしいが、こういう活動は自分でもやってみたいなと思えたものだった
アフターコロナに関する都市論として面白かった。”街の楽しさは歩いて楽しめるかどうか”って普通の言葉だけど街によって表情が違うのでこれはわかるなと。自分がBelongしているなって感じるのは高円寺であったり下北沢であったり、キャットストリートあたりの表参道だったりする。あと京都も好き。そういった横に広がる町並みは好き
ネット上でも流行っていたから読んでみた。どちらかというと時間の使い方みたいなハック系の本ではなく哲学書に近い印象だった。ハイデガーによれば自分たちの存在の本質は限られた時間であるということ。それは確かにそのとおりだなと思えたし、自分の人生も長くない。死に至る病ではないが、ダスマンにならないように死にたいして本質的に向き合って生きてたいと思う
こういった業界にいる人あるあるだとおもうが、毎日最高の気分と最悪の気分がよくでてくる。スタートアップをするということはそういうことだと思う。ジェットコースターのように感情が変化する(最近はある程度コントロールしているつもりだけど)それは躁鬱を引き起こしやすいとおもっており、そんなきっかけで手にとった本。トリセツとしてめちゃくちゃしっくりきたので、躁鬱気味な人は読んでみると結構スッキリするかも
様々な社外取締役をやられている方からのリアルな声での実像に迫ることができる本。”社内の常識が外の非常識にならないように外のベンチマークを持ちこむことが重要”など金言が多い。好調より不調を、もっと自分としても社外として経営に関わる役割なのでこのあたりの自分なりの解像度をあげていきたいと思う
Twitterでもいつも拝見しているけど、Navalの本。金言だらけなのでなんとも書きづらいけど成功したいなら一度読んだほうがいいと思う。所有権の大事さが伝わる。また同じゲームを繰り返せ、人生の見返りはすべて複利でかえってくるっていうのが心に染みた
セールスに対する変遷が理解できる。需要をつくるセールスっていうのはしっくりきた
下記のブログにも書いたけれども、今のVCという仕事とギャラリーの仕事っていうのは結構似ているのじゃないかなと思ってたけど、近いなと確信に変わった本。読み物としても純粋に面白い。
メタバース的なものふくめてUnity Unrealあたりのインパクトの大きさを理解するのに非常に良い
投資先のKyuzan代表の高橋さんが書いた本。NFT関連においては日本でもトップランクに最前線を走っているのが確かだなと感じられる本だった、そのあたりに興味ある方はぜひ一度よんでみるといいと思う
DAOって何?っていうのを思っている人におすすめしたい本。もちろん自分もわかっているとは口を割けてもいいずらいが、そのあたりを噛み砕いて実例を交えて説明してくれているので非常にわかりやすく面白い
メタバースとクリプトあたりがどう交わってくるのが読みやすく伝わってくる。メタバース啓蒙本
Web3関係だと今読んだ中では1.2を争う良かった本。何が良いかと言うとやはりそういった一番くわしい人たちにインタビュー形式で書かれているため生の情報が伝わってくる感じが非常に良かった。NESのDAOの話とかはなるほど知らない世界がこうやってできているんだなと実感できて面白かった
ビル・ゲイツのCleantech本。グリーンプレミアムをどう減らしていくかの重要性を終始数字で語りかける姿にビル・ゲイツの基本姿勢を見た気がする。このあたりの学びを始めるの非常に全体感まとまっていてよかった
もうスタートアップするなら全員読んだほうがいい本。黙って読んだほうがいい!っていうくらい良い本。下記ブログでもまとめてみました
最近世の中狂っているなって思うことが多かったから見かけて衝動買い。啓蒙思想が近代以降発展していたが、個人に対する理性・啓蒙思想は行き詰まったことを改めてわかった。個人に任せた啓蒙思想ではなく、集団として合理的な意思決定を可能にするシステムが重要。ではなに?っていう感はあるが、いかに啓蒙思想が失敗してきたかは昨今の情勢をみると思うことはある
一旦経営に近い職種にあたるひとは参考書的にも読んでいても良い本な気がする。様々な経営学の議論をわかりやすく伝えてくれる
この本を読むまで量子の何がすごいかわからなかったし、今も理解はしていないがこの本をよんでまだまだ世の中わからないものがあるんだっていうことに興奮した。こういう本が高校生とか中高生で読ませてもらいたい
好きな番組ディレクターの佐久間さんの本。飲酒鬼残っているのは、自分の器と今の立場が会ってなくてイライラしている、イラついた実力者と組めという一文。これはこの仕事をしていても納得する。そういった何かを貯めている人は爆発力がある
注文を間違えるレストランの企画を何かで見たときに非常に悔しいような感動したような記憶がありその方が描いた本ということで、購入。面白い企画を考える人の思考を垣間見えた気がする。”むずかしいことをやさしく、優しいことを深く、ふかいことをおもしろく”
職業柄読むしかなかった本。各国に比べて日本は進化のスピードが遅れているのを感じる。しかし一方それは時間軸の問題でもあり、一概にApple to Appleで比べるのも良くはないなとは思う。それでも海外VCとの違いには焦る
組織論だとおもって読んだら哲学書みたいだった。ただそれでも読む価値がある名著だと思う。リーンスタートアップ的な考え方を経験主義的な捉え方をして描いている本なんて殆どないと思うが、自分の好みではありすぎた
話題の本。昨今の行き過ぎた資本主義への警告であり、提言。こういった資本主義のネクストをみているとコミュニズム的な要素がでてくるし、コモンズの概念について言及しているものが多い気がする。それはどこかクリプト的であるなって思うし、このあたり思想として興味深い気がしており今後どこかで言語化シてみたいと思うものでもある
社外取締役っていうのの実態を掴みたくて読んでいた本。社外取締役としての哲学っぽいものが詰まっていてわかりやすかった。”グッドクエスチョンを経営陣に発し、経営課題とその克服に対する気付きを与える”っていうのはまあそのとおりだなと思っていた。その中で紹介されていた、アイゼンハウアーの”計画自体に価値はないが、立案はすべてに勝る”という言葉はまさにだなと。シード期においての計画っていうのはこういうことだなという感覚がした
社外取締役の主となる職務は経営の意思決定ではなく、経営者(業務執行者)の監督という趣旨が強い系の本。USのガバナンスでいうと本当にこういうものだと思うし、実際に本当のガバナンスの意味は代表をクビにできるカードをもっていることっていうのはどこかで読んだ通りそのとおりだなと思う。一方現状の仕事からすると代表に賭けるという話で投資をしているので、シードをメインにするVCとしては噛み合わない部分もあったが、ただ上場後含めてガバナンスの意味としては非常にわかる
調査と会議と合理的な結論の大切さを問いている本。さっと読むには良かった
シード期の実態にそったコーポレート側含めた実態がわかる。会議体の設置方法などは参考に非常になった
マネジメントに関して読む本として秀逸。絶対に読んだほうがいい。”人が仕事をしていないとき、その理由は2つしかない。単にそれができないのか、やろうとしないかのいずれかである。つまり、能力がないか、意欲がないかのいずれか。つまりマネジャーのやるべきことは部下の教育とモチベーションの向上”というのは本当にそのとおりだなと。組織をどう動かすかについて非常に体系的にまとめられており、一読必要。”経営管理 の成否は、集権化と分権化との調和にかかっている”っていうのは耳が痛い
スタートアップの投資というよりは上場株投資の話ではあるものの、投資哲学として参考になることが多かった。”投資は本来「エキサイティング」なものでもない。むしろ原油の精製や、ICの製造工程のように、じっくり腰を据えて取り組むべき作業なのだ。投資がエキサイティングになってきたら、何かが変だと思う必要がある”っていうのはスタートアップ投資にお言えるのではないかなと思っている。楽しいとおもうのがいいのだけれども、投資っていうのは基本的にはすぐにリターンでありなにか果実が帰ってくるものではない、それは消費。なので基本的にはロングスパンでじっくりやるものという認識を改めた
オンラインが主にオフラインが従になっていくような小売の世界において、どういったことを考えないといけないのかなっていうのヒントになる。店舗は売る場所からメディアになっていき、店舗はCACにどう活かせるのかっていうような頭になっていくのは不可逆なことになっていくのだろうなと。小売関係ビジネスやっている人は大事
この作者の方の本は結構面白くて、毎回読んでいる。ファイナンスという難しいような考え方であるものをわかりやすく説明してくれる天才だと思う。今回の本も素晴らしくわかりやすく企業にとってのファイナンスという考え方の重要性が伝わってくる。”経営者は3年後あるいは5年後のBSをこのようにしたいというのを思い描く必要がある。そこから逆算して今、何にお金を投下すればいいのかを決めるのが経営者”というのは本当にそのとおりだなと。何を資産として貯めていくのか。それはBSにでるはず
マルクスの思想って本当にクリプト的だしD2C的だなって読む度に思う。昔原著を読もうとして難しすぎて挫折したという過去はあるが、やはりこういった解釈本のほうがわかった気になってしまうといったらそれまでだが、非常にやはりわかりやすい。資本主義は共同体という富を解体していったことによる疎外感というのは非常に生んだもので、孤独であったりそういったものは資本主義がつくりだしたものではあるのかもしれないなとこれを読みながら思った
今の時代に足りないのは対話だと思っている。それをわかりやすく書いてくれている本。対話というのは哲学的な行為だということを思い出させる。今の時代雑談なく目的ありきのオンラインの会話だけだと、これは対話ではないなとおもうときが多い。相手のナラティブと自分のナラティブを披露しあった上での対話という行為は非常に重要だと思う
・無印生活
無印の初期ブランドの哲学を書いてた本。タイトル忘れてしまった・・ただ非常に尖った思いでつくったんだなっていうことがビシビシ伝わってきて、これが元祖D2Cか・・という感覚を覚えた。”消費社会のアンチテーゼとしての無印。反体制なブランド” ”コンセプトがあいまいなら無印良品は存在する意味がない”っていうパンチの聞いた文章が並ぶ。このぐらい思想をもってブランドに取り組んでいる企業は少ないと思う。今の無印がここまで気合いが入っているかはわからないが・・
著名ファンドマネージャーのレイ・ダリオの名著。個人のメンタルモデルの構築に良く役立った。”自分をマシンの一部としてとらえ、良い結果を生むように改良できると捉える”っていうのは何かそのとおりなんだけど、エンジニアリングってそういうことだよなとおもって、結構自分をマシーンのように調整するっていう感覚を覚えたのはこの本のおかげ
AIって何?みたいなのを改めてざっくり学びなおせる
よくあるあるの問題が書いてもらっているので、組織が増えたときにざっと読むと問題を予習できる。ただ組織の問題っていうのは起こるべくして起きる。ある程度仕方ないところもあるのではと思う。ただ知っているか知ってないかでも違うので見てはおくべき
何年も前の本なのに今の時代のことかって思うぐらい採用に関しての意見がすごく優れている。採用は空いたポジションの適任者を探すのではなく、常に常に優秀な人材を追跡するものだというのに納得。採用活動は事業の根本。
・図解 コーチングマネジメント 人と組織のハイパフォーマンスをつくる
コーチングについてざっくりこれも学べる。これからの時代はよりコーチング的な関わり方が求められてくる時代になってくると思う。なぜなら答えであり正解がより不確かになっていく時代かつ、変化が激しい時代になっていくから
コーチングに関することを学びたいならぜひオススメしたいっていうもの。結構コミュニケーションが変わったというか気づきが多かった。未来に目を向けるっていうのが一番刺さった
☆取締役会の仕事 先頭に立つとき、協力するとき、沈黙すべきとき
取締役会をどのように運営すべきかなと考えていたときにヒントになった本。かといってやはり会議はむずあkシイなとおもいつつ、事あるごとに読み返したいと思える本