Books:テクノリバタリアン
前回の記事を書く際に非常に参考になった本。シリコンバレーをとりまく哲学や思想っぽさについて体系的にまとまっている本としては一読の価値がある。時代を創っていく人達にはなんの時代、どういう未来を創ろうかということが決まってないとやれないことがある。それをここに登場している全員は各々に信条があり、それを達成するために、事業を行っているんだなということは読んでいると改めて思う。
なんとなくだがAIが進めば進むほど、人の思想や哲学などが大事になってくる時代感な気がしており、このあたりの議論というのは日本でも進めていかないといけない気がしている。なんとなくアメリカがつくりたい世界への乗っかりになってしまっていくと、日本なりのスタートアップや新しい企業なんて出ない気がしている。そういった未来・時代を考えたいというとかっこつけすぎだが、それを今後も考えたいと思っている。
誰もが、自由で平等で共同体の絆のある功利的な(効用を最大化する)社会で暮らしたいと願うだろうが、これは机上の空論で原理的に実現不可能だ。
知識社会に適応できるかどうかには生得的な個人差があるから
久々のUS訪問
先週久々にアメリカに行ってきた。ずっと久々に訪問してみたかったが、コロナをきっかけに機会を逃していた。それまでは年に1度ぐらいは訪問していた記憶がある。真面目になかなか機会もないなかで、一旦いくのもな・・ということを考えながら過ごしていると、結局いくことが遅くなってしまった。(とりあえず行動というのと、目的感を自分でも納得した上でいきたいみたいなのがでてしまう)
結構変わっている部分と変わっていない部分もあるなあと思いつつ、今回滞在した主目的であるOffkaiというVtuberのイベントを中心に旅行滞在記を今回は書いてみたい。いつもより緩い感じとなり恐縮だが、メールマガジンなのでそんなものだと捉えていただければ幸いである。
Offkai:USのVtuber最大イベント
今回の大きな目的だったのがこのOffkaiへの参加である。投資先にAnotherballという会社があり、AniLiveというVtuber配信PF事業を海外で展開している企業である。そこの代表の大湯さんに誘われていったというのが今回の弾丸渡米の理由であった。
そもそも今年はさすがにUSに行こうと
Books:日常的な延命 「死にたい」から考える
タイトルに惹かれて購入した。死にたいという感情に対して言語化が素晴らしかったかつ、自分も同じような思考をしているなと思っていたら、同い年の生まれで驚いた。
同年代が社会を論じるようになってきたことに希望を感じる気もしている。同じような論者から刺激を受けてこの時代性における感情を言語化しているような感覚になり非常に応援したいし、少し悔しいような感覚にもなった。
死にたいとおもったことは新卒2年目からうっすらずっとあるのだが、これを解決する方法もぼんやりとはわかっている。ただ一つの治療薬としてはこのメルマガ含めて書くこと・創作することは自分の中ではこだわっている。(そう意識しだしたのはこの数年だが・・)自分を取り戻すために書いている。
そういったぼんやりとでも死にたいと考えたことがある人には結構生きていくための考えるきっかけが詰まっている本なので、自分と同じような気持ちがある人にはオススメしたい。
人はサウナに入ったり、SNSに加工したショート動画を流したりしながら「バーチャルな主体」を癒やしているわけである。自らを溶かしているか
D2Cという文脈
D2Cという言葉が流行ったのはいつぐらいだろうか。Direct-to-Consumerの略で、メーカーがそのまま流通業者などを介さずに、顧客に届けることができるようになってきた。基本的にはインターネットなどの仕組みなどによって、中間をできだけなくしていくことができ効率化できるという文脈の上にあったものであった。
D2Cブランド勃興
その中で、スタートアップへの投資テーマ・起業テーマの拡張として語られはじめた。D2Cという流通の変化をきっかけとした、隙間ブランドの立ち上げや、インターネット上にブランドの重心をおいた新しいDNVB(Digital Native Vertical Brand)のようなものであった。
海外でいうとGlossierや、Casperなどがその走りだったように思える。広義でいうとA24なども個人的にはDNVBっぽいなと考えている。
日本においても今でもそうだが、そのDNVB的なブランドの立ち上がりは多くでてきたことは実感している。4年前ほどのビック投資テーマの1つだった。ここでその投資テーマがどういうものだったのかを論じるつもりはないが、I
スタートアップの盛り上がり
日本においてはスタートアップ5カ年計画などを出したりしており、またいろいろなイベントが起こりスタートアップというのは言葉はこの10年間ぐらいで一気に市民権を得た。
下記図表ののように、様々なステージの支援に向けたものは整っていっているように思えるし、昨今課題であるM&Aやセカンダリーなどについても提言として重点があたっている。このような提言をしただいている関係者の皆様に感謝。
“スタートアップ”を増やすということ
そういった中で、”スタートアップ”とは何なのか?みたいなことを問い直したほうが良いのでは?という議論は以前下記記事などで考えてみた。スタートアップという言葉の解釈は広がっている。
VCという今働いている立場からすると、大きな時価総額をつくる会社ができることが仕事としてのリターン・義務に大きく関係するため、どうしてもそういったユニコーンとよばれる(もはや円安で定義上は1600億円ほどになりさらに実現が遠退いた存在ではあるが・・)ものになる”スタートアップ”を創らなければという意志が強い。
ただどういう解釈であろうと、スタートアップ企業を増や