ここ最近(書いている時点では2024年2月2週目ほど)で一番ニュースになっているのはOpenAIが出したtext-to-videoのSoraとApple Vision Proであろう。
動画AIに関してはまた別の記事などで考えたいが、想定より技術進歩が早い。画像だけのユースケースと動画まで作れてしまうと、個人の濃ゆい思想を持った人・少人数の組織体によって活躍できるような時代がくるのかもしれないというのはまた別記事で。。
今回はApple Vision Proについて考えてみたいと思う。自分も縁あって触ってみたが、感動した。さすがAppleだなという、特に空間コンピューティングのUXの創り方・魅せ方はさすが。
Macbook,iPhone,iPadみたいなのの延長にありながらも、新鮮さ・Wow感みたいなのが残しているので、3分-5分ぐらい触っているとなんとなく操作になれてくる。この操作に慣れる感が非常に早いのに驚いた。目線のマウス操作から、クリックの動作含めて新鮮味があるけど、すぐに使いこなせるようになる。
子供がiPadを大人以上に使いこなしているのをよくみるが、そのような直感
AMP IT UP
最近あんまりビジネス書を読んでいないのだけど、久々に読んだ中ではぐっとくるものがあった。こういった経験本や、若干の自己啓発本は俺/私の成功を聞いてくれ!というような元気づけにはなるが、思考は巡らないみたいなものが正直多かったがこの本は読みながら思考が巡った。
SnowflakeをはじめとしたSoftware企業の代表を務めていく中での体験談と自分の経営哲学について書かれたものだが、リーダシップについて考えたい人達には非常にオススメをする一冊である。
基本的にはVCには否定的であり、それもリアルで面白い。そして一度どこかのVCに入ってみたけど、やはり口出したくなって起業家に戻ったのも凄くリアルで面白い。自分でやってて思うけど、起業タイプの人間はあんまりVCに向いてないかもしれないということは思う。その人達にとっては実体感・手触り感、達成感がないのは耐えられないと思う。起業家のメンタリティと投資家のメンタリティは真逆にあると個人的には思っている。
話題それたが、とりあえず起業家とかでPMF後ぐらいでリーダシップの必要性を感じている方々には非常にオススメする一冊で
シードを中心に投資をするVCで働いている身としては、常に新しい投資テーマや投資仮説を探しているし、起業家とも起業アイデアからディスカッションしたりすることも少なくない。
そのような中で、いくつか事業アイデアの考え方があるとは思うが、一番良く言われるのは”課題/ペインポイントはなにか?”という話である。
“何の課題/ペインポイント”を”どのようにして解く”のか
よく言われるのはこの組み合わせで事業アイデアは考えるというものが教科書的な話ではある。自分もよく起業家と面談しながらペインはなに?それは本当に深いのか?みたいことをは聞いたり、自問したりする。
一方最近感じている問いとしては、このペインポイントを中心とした帰納法的な思考におけるアプローチの方法は正しいとは思うが、よりユニークな企業をつくるために違ったアプローチも考えるべきではないのか?と考えている。
例えば少し古くなるがAirbnbの前にあのアイデアに課題はあっただろうか?Uberが出る前に課題はあっただろうか?
そうした課題やペインポイントから始まるビジネスの創造ではない、オルタナティブな方法について、想像してみたい
少しトレンドからは出遅れましたが、昨年のOpenAIの騒動あたりからUSでも注目を浴びているe/acc(効果的加速主義)とEA(効果的利他主義)の概念の対立が顕在化してきているのを見て考えたい問いがあり記事を書いてみました。
ちょっとなかなかうまくまとめきれない難産な記事でしたし、こういうトピックにどこまで興味ある方がいるのか不安ではありますが、ぜひe/accやEAってなんでこんなに騒がれているのか?について気になった方など見ていただければ幸いです。
テクノロジーとイデオロギーは表裏一体
なぜこのような論点を考えたかったかというと、Glen weylという経済学者の、”テクノロジーとイデオロギーは表裏一体である”という言葉が強く自分の中では印象に残っている。
VCとしてもどのテクノロジーに対して投資をしていくのかを考えていく上でも、イデオロギーを考えることは必要だということを改めて認識をしたからである。そのためWeb3とマルクスのようなブログを書いたりした中で今回のテーマも書かざる/考えざるをえないと思った。
自分のような日本のVCの端くれがどのような思想をもち投資しようとと
*特段something newなことは書いてないです。
ファンドサイズが一定規模以上になると管理報酬が人以外にも使えるようになってくる。その管理報酬をどのようにつかうかがファンドの思想であり、差異を生み出す源泉の1つとなってくる。(まあ一番は人だと思うが)
レイターになればなるほど、一般的にはValue addチームの組成のような、より投資先の事業に対する直接的な貢献ができるようなチームを組成することが定石となってきている。なぜなら事業はもうPMFしている場合があり、一番投資先に求められているのが成長に対する支援だからである。例えば採用・PRはどの事業にも横断的に必要となる要素だから、チーム組成がしやすい。
業界の人には釈迦に説法だけど、a16zのようになるとエキスパートがぞろぞろといるようになる。VCファンドのバイアウトファンド化のような現象が起きてくる。
一方シードラウンドなどにおいては、投資先の支援を考えたときに、まだその投資先が事業も不確かな場合が多いので、事業の成長への直接支援というチームをつくるインセンティブが弱くなる。そのためなにがシード期、創業期に手っ取り早く必要