Shunsuke Nakaji

方舟:怒涛のラストの展開

電車広告などで見たのをきっかけによんでみたが、ラストがあっとなる系としてはすごく新鮮で、面白かった。 衝撃は一生ものっていうところを帯びに書いてあるように、そういった感想が感じれるものの一つだとおもう。アンユージュアル・サスペクツとかを始めて見た後に感じるようなものに近いものを思う。 ミステリーなどが好きな人にとっては一度ぜひ読んでいただきたいものに思う。おすすめ。 Tweet Instagram(パーソナル):https://www.instagram.com/nakajish/ X(メディア):https://x.com/nakajish YouTube(実験的):https://www.youtube.com/@WhatsToCome-cu2zx

訂正可能性の哲学

積読していた東浩紀の最新作。 世界のあり方として、訂正可能性というものを失ってしまうとそれは全体主義に陥ってしまいキャンセルカルチャーなどを悪いベクトルで助長してしまうことについて警告をしていると個人的には読み取った。基本的にはどういうように社会の民意や方向性を決めていく決め方において、訂正可能性が大事だということを伝えたいのだと思う。それが元にあるのはリベラルと保守の対立で、そのリベラルの進捗がないことに対する彼なりの焦りであり提言にある気がする。対立を乗り越えていく方法としてこの訂正可能性について、様々な視点から論が展開される。 2010年代は人のことを信じすぎた時代と彼が話しているように、熟議民主主義もすべて人の力を信じすぎたかもしれない。 一方その反動としてAIに監視されたほうがいいという感覚もコロナをきっかけに根付いてしまった。しかしそういったAIによる一般意志をつくるやりかたをしてしまうと、統計・類似のアナロジーで決断がされていく。それが絶対なものとなり訂正のダイナミズムがとりいれられないとなると暴力的な存在になってしまうことを彼は危惧しているのだと思う。 そこ

問いの編集力:AI時代の生き方

AIと会話するなかで、人間に残されたのは問の力かもとおもい、Audibleで目にはいったため聞いた(読んだ) 問題解決ブームというかロジカルシンキングとかは多くでてきたが、そういうのはまあAIには今後は勝てることはないだろう。 そうしたときに、今後鍛えるべきは問の力な気はしている。その問いとはなにか?というのは深淵だが、そのヒントを貰える本だった。 "脇道や寄り道は問いの筋肉を鍛える" "問いの編集は自動運転システムに関与していく手段である" Instagram(パーソナル):https://www.instagram.com/nakajish/ X(メディア):https://x.com/nakajish YouTube(実験的):https:

手段からの解放

暇と退屈の倫理学からの課題設定はずっと自分も考えている問い。前作の目的からのやつもよかった。 楽しいとはなにか?どういうときに楽しいと感じられるのか?そういう才能は自分はないなというのがコンプレックスでありいまだにそう思う。 ネオリベの精神により全てが手段-目的の連帯の中でそれに絡み取られてしまうとそういった才能は削られていく。でも実は子供のころはなにが楽しいのかはいえたはずだとおもう。 そういった快の概念をカントを参照しながら、説明してくれておりやや個人的には難しいところも多いが読んでよかった本。目的なき合目的性などは良い言葉だと思えた。「こうあるべきだ」という概念(目的)はあらかじめ与えられていないのに、なぜか「これこそそうあるべきだ」と感じられる不思議さ、これが目的なき合目的性。この目的なき合目的性に気づけるセンスや注意力というものを高めていくことが、手段からの解放につながるのではないかと思えた。 Instagram(パーソナル):https://www.instagram.com/nakajish/ X(メディア):https://x.com/nakajish

幽霊の日記

NOTHING NEW新作の幽霊の日記。 YOUTUBEで見れるのでぜひ。 ホラーというよりはSF的であり個人的にはちょっと感動ものというか、幽霊の存在についてひとつ新しい概念ができた感じがある。 見た後に少し頑張ろうとなれる。 幽霊は自分なのかもしれないし、自分だとおもうと勇気がでるときもある。特になんにも良いことは実は起きてないけど、元気をだすことができる。なにか良質な小説を読んだ気分になれるような一作。 NOTHINGNEWに投資した理由でもあるが、コンテンツがショートに短くなっていくなかで不倫モノや、エロさみたいなのをかましてアテンションをとる作品がみられるのだけの世の中はつまらないし、そういうのではない動画作品であることは間違いないので、そういった方向性にも日本の文化やクリエイターが花開いて行けばいいなと思う。